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AO Dining Atelier

2016.January.09 Sat
エプロンのこと

昨年まで、エプロンの販売をして下さっていた京都にあるエトセトランクさんでのお取り扱いが昨年で終了しました。というのも、デザイナーであり、アクセサリーを作っておられる店主のマリコさんが、制作の方が忙しくなってきたとのこと。アクセサリーは、彫金と言うのでしょうか、銀などを材料に、ひとつひとつ形つくられていて、アクセサリー以外にも、ランプシェードも作っておられます。私は、オーダーメイドで作ってもらったドットが連なって円を描いた形のピアスと、展覧会で選んだ、ちいさな蝶のようなピアスを愛用しています。それらも店頭で販売されていましたが、きっとこれからも展覧会などで見ることができると思います。たくさん紹介してくださって、感謝です。お店はこれからもデザイン事務所兼、アトリエとして変わらずあります。これからの作品も楽しみです。そんな訳で、エプロンを実際に見てもらえる数少ないお店だったのですが、AO DINING ATELIERではかわらず紹介していますので、新年に新しい一着を、とお思いの方はぜひ。今は、グラススカイと、スキースノウという、細かいヘリンボンの柄?というか織りのダブルガーゼで薄いグレーのものがご用意できます。いちばん人気の、ローズマリーブルーも多分エトセトランクさんにお預けしていた分が少しあると思います。そうそう、わたしのお気に入りの、柔らかいコットンに細いラインのチェックのもあります。と、文章で書いてもさっぱりわからないと思うので、フェイスブックでまたご案内します。どういうわけか、こちらに写真がうまく投稿できなくなったので、それなら、この際、こちらは文章だけにしようと、今年は思っています。エプロンは、最近柄物に目がいくようになり、特に、花柄がいいなと思ったりするのですが、柄物と言うのはなかなかこれだ、というはまり柄のものとの出会いがなくて、一期一会です。私としては、シンプルな普通の服を着ていても、エプロンは女性らしさのあるものを着けているような、おばあちゃんに憧れていて、そんなふうな女性になりたいなと思っています。若い女の子は、それだけで花があるので、花柄を着ると、どうも子供っぽい感じになるような気がするのですが、どうでしょうか。そんな時は、あえて落ち着いた色のものの方がより生えるんじゃないかとおもったりします。さて、その境は、というのが難しいところですが・・・私はなんだか中途半端な位置にいるような気がしていて、好みが少しずつ変わるのも、そんなことが原因なのかもしれないなとおもったりもしています。でもだんぜん、かわいい服が似合うのは、おばあちゃんだと思うのです。
エプロン以外にも作りたいものはあるのですが、なんだかここ数年、動きに無駄が多いのか、容量が悪いのか、年齢のせいなのか・・一行に進みません。。そんなことで、長い間片付けられない病だったのですが、年末年始はめちゃくちゃ家を片付けて、ずいぶん身軽になりました。そして気がついたこと、物に執着がなくなったな〜としみじみ。今思うと、えらく偏っていたな、と思える好みですが、それだけ好きになれた自分でよかったと思えます。そしてこれからまた、どんな風に自分がなっていくのか、自分でもさっぱりわからないのですが、わかってることは、物よりも、時間を大事にしたいということかもしれません。選ぶ時間、出会うまでの時間、でき上がるまでの時間。その先に、形になったものがあって、だから自分の元にあるという事実。そして、そんなことがなんども繰り返されて巡って行くのだろうと思います。そんな暮らしをしたいな、なんて、ことをおもったりします。
さて、エプロンですが、これまで何枚のエプロンを作ったのか。。何枚も着ては汚れて、また新しくして。そんな風に、使われ終わりが来て、巡るものであればいいなと思います。よろしくおねがいします。

おまけ 。イケダユーコさんのイラストレーションのレシピ付きポストカードセットを作りました。8枚1200円のところを、1000円(税別)で。(送料別途)ご注文は、メールにてお願いします。

2016.January.02 Sat
ゆく年来る年

2016年になりました。
新しい年は、いつもと同じ朝を迎えました。不思議と清々しい気持ちになるのは、新年だという自分の気持ちがあるからでしょうか。考えてみれば人が作った季節の節目で、人以外にしてみればこれまで続いてきた次の一日で、これからも変わらない一日です。でも人はそうやって、節目を作ることで、暮らしを、生活を楽しんで来たのだなぁと思うと人っておもしろいなと思います。動物も何か思っているのでしょうか。おい、猫。。
といいつつも、今年は喪中なので、慎ましく迎える新年です。

昨年は、一昨年に続き、My Diningの展示をさせていただいたり、いろいろなところで宣伝させてもらいました。福岡のtooriさんでは、3月と11月と、なんと2回もイベントをさせてもらいました。一度目はイラストを描いていただいたイケダユーコさんと一緒に、二度目は、エプロン展を開催させていただきました。どちらも、tooriさんのお声かけのおかげでいろいろな方に見ていただいて、なかなか縁のなかった九州に行くことができました。tooriさんのある博多は、九州にしてみれば入口。その後ろに続く広大な九州はなんだかすごそうだと、いつか行ってみたいと想いをよせています。知り合いに九州が田舎だと言う人が何人かいますがうらやましいです。田舎という感覚がない(親族はどこも関西の町中で田舎という感じでもない)ので、自分のルーツがあるという広大な田舎に勝手に憧れたりします。人間欲深いものです。。さておき、tooriさんは九州のお父ちゃんお母ちゃんのようでもあります。いつも暖かかく見守ってくれているあの安心感は何でしょう。きっとまた、ただいまと言えるときが来るのだと、楽しみにしています。

そして、6月は長野の松本、栞日さんに。こちらは、yukoyukoyuko三人で張り切って行ってきました。六月の爽やかな気候で、ほんとに気持ちよかった。栞日さんも、はじめてなのにお久しぶりです!という雰囲気の方で、いろいろとフォローしてくださり、おしかけてウチダゴウさんのアトリエに行かせてもらったり、民宿の人がおもしろかったり、yukoの高野さんの旦那さんの親族のおられる山の方に行ったり、散歩したり。。なんとも自由な長野でした。松本は、木曽御嶽山によく登っていた頃になんどか寄ったことがあったくらいでしたが、ゆっくりまわるとお洒落なまちで、教えてもらったガレット屋さんでガレットを食べたり、作家さんのお店に行ってみたり、ミナペルホネンをのぞいてみたり。展示はMy Diningを6月の雨をイメージして,dotというテーマでやりました。yuko三人のパフォーマンスも。はじめての場所でのイベント緊張しましたが、結局はそれぞれいつもどおり。楽しいことができました。

それからそれから、9月にはyukoさんたちで鎌倉でなんと音楽をやってきました。なんと楽器を持って。。ギター、マンドリン、ウクレレ。。それがもう練習からなにからわからないことだらけで、ぎりぎりまで必死のパッチでしたが、やってみると楽しいもので、泣いたり笑ったり、いろんなことがありました。また何か機会があればやりたいものです。青春を感じた日々でした。。

なんだか料理と関係ないじゃないかという感じですが、そのほかにもいろいろと声をかけてくださり、ありがとうございました。

ケータリングに関して、一昨年も一度案内しましたが、活動の形を変えていきたいという想いがあり、終了したいと思います。8年前、ケータリングという言葉をはじめて知り、声をかけてもらったことがきっかけで人とのつながりで途絶えることなくやってこれましたが、自分にとってのケータリングは作品、プレゼントのようなものであり、毎回考えて依頼者の方と作り上げていく、というスタンスをメインにやってきました。場所も内容も数も形も、毎回違う中で、それぞれに提案し料理にして行くまで作り上げて行く時間、そのための準備と段取り、そういうもの全てがAOのケータリングです。おかげさまで、学ぶこともおおく、いろいろな制限がある中でも毎回ライブのような緊張感と充実感で特に大きな問題もなくやりきってこれました。数えれば、200回以上の経験のなかで、どこでも料理をひろげれば、食卓を作り、言葉を交わすことができると、実感することができました。ちいさなお土産のお菓子から、100人分の本格的な料理まで、時には会社で、個人の自宅で、店で、外で、ギャラリーで、台所があってもなくてもなんとかなるということも、実感してきました。料理は人が生きる中でも中心にあると思っています。現代では、生活の一部のような位置に感じられているのかもしれませんが、生きる為に食を中心に生活は繰り返されて来たと思います。食べる為に、種をまき日々作物を育て、猟にでて命がけで獲物を捉え、その日の食事をまかなうために働く。大げさにいうとそんなかんじ。これからも、そんな暮らしの中での料理、食事のヒントをこの場所から発信して行きたいと思っています。

教室へのお問い合わせをいただきますが、今のところ具体的には決まっていません。
また、とは思っていますが、そのときは改めてここで案内させていただきます。
それと、しばらくは、フェイスブックでの案内が多くなると思うので、良かったらのぞいてください。なにか暮らしのきっかけのようなものになればと思っています。

今年の、12月のシュトーレンは、新しく1種類増える予定です。まだ今年の冬ど真ん中ですが・・どうぞ楽しみにしていてください。

今朝は、シュトーレンの為に買い込んだ強力粉で、パンを焼こうと思っています。
パンは、大昔からある食の化石のようなものかもしれませんね。エジプト文明のころからある食事の形のようです、今に続く、食事の原型です。午後は正月のいつもの感じ。
いろいろな食を気軽に楽しめる、現代に生きていてよかったなと思える今日です。

2015.November.27 Fri
福岡のはなし

あっという間の3日間の福岡ありがとうございました。
包丁と醤油を持って、tooriさんの近くの市場やスーパーで仕入れをして作らせていただきました。
 tooriさんのある、西新は駅周りに商店街やスーパーがたくさんあり、個人の商店もたくさんあり、活気があって、それなのに自転車で博多の方まですぐにいけるところで、とても暮らしやすそうです。
献立は、

鶏と大根のスープ
小芋と牛蒡の唐揚げ
海老と長芋の春巻き
蕪と蓮根とブロッコリの白味噌ドレッシング
ひじきとニラのマリネサラダ
豆腐と蕪の葉の和え物
椎茸と白葱の生姜バター焼き
人参の炊き込みごはんのおにぎり
白いおにぎり

どれも簡単なので、召し上がった方には作って下さいね、と言ったものの、やっぱり口で言っただけではわからないよね、とも思い、ここで書いていこうと思います。(次回以降気まぐれ)
ちなみに、こつはありませんし、ものすごい技のようなものもありません。。至ってそのままな感じですので、特別なことを期待せずにおねがします。。

エプロンは、手に取っていただいて、そして身につけていただいて、良さがよりわかると思うので、ぜひtooriさんに行ってみてください。よく、リネンがいいとおっしゃるのですが、AOのエプロンは
基本、綿のダブルガーゼです。柔らかくて程よい厚みがあるリネンに出会えばリネンでも作るのですが、いがいとなかなか良い出会いがありません。今回はナイトスカイというtooriさん用にできたリネンのエプロンができました。この生地もなくなってしまうともう作れないので、ぜひ、のぞきにいってみてください。白をご希望になられる方も多いのですが、こちらも生地に出会えば、というかんじです。もし作れるようになったら連絡が欲しいと言う方は、先にご案内しますので、メールにてご連絡ください。
ウールのエプロンは、もともと数も少なかったのですが、ありがたいことに素敵な主のもとに旅立って行きました。。ウールの存在感が、なんとも言えない感じで、わたしも昨年作ったのを着ていますが、暖かくて良いです。エプロンと言うよりは、防寒着です。。他のエプロンは、今回新しくグレーの生地ができました。これもヘリンボンで織ったようないい感じの生地です。あとはミモザと定番のローズマリーブルー、グラススカイ。どれもたぶんまだ見てもらえると思います。
展示は29日までとなります。よろしくお願いします。

福岡の朝は、昔ながらの喫茶店でモーニング。近所のおすすめのところを教えてもらう。伊藤さんは夫婦でされているようで、その働きっぷりが素敵で、ウエイトレスをされている奥様が、エプロンもせずにお洒落な格好で働かれているのをみて、素敵だなーと思ってみていた。きっと70歳はとうにこえていると思われるのですが、すごくかわいい人でこんな風に年をとりたいな〜と憧れる。2日続けて喫茶店モーニングを楽しんでみて、気づいたこと。普通のコーヒーを頼むと、生クリームがガラスの器にたくさん盛られてでくる、ということ。関西ではたいていフレッシュですが、福岡では生クリームのようなのです。だからそれをいれると、ウインナーコーヒーだよな=と思うのですが、ウインナーコーヒーというメニューはちゃんとあるのです。。不思議です。でも美味しかったので、どっちもよいです。モーニングをしながら前にバイトしていた喫茶店のこともなつかしく思い出す。モーニングの時間しか入っていなかったので、モーニングの常連さんの「いつもの」メニューを覚えていたのです。いつもので。というのがお互いのかけ声。そんないつもの朝をむかえられる、自分のいつもの喫茶店ができて、いつか常連になりたいなあとあこがれています。

tooriさんのメニューにあった、コーディアルと言う飲み物。とっても美味しくて教えてもらい、とりあつかっている、アンブルさんで購入する。toori店主曰く、洋風漢方とのことで、いろいろなハーブ(生薬)とシロップでできていて、それをお水とかお湯とかソーダで割るのです。作っているのは沖縄のかたらしく、瓶の感じもすてきだった。さっそく開けてずいぶんのんでしまったので、自分のコーディアルを作ってみようと思っています。コーディアルおすすめですよ。

モーニングの後にちゃっかり博多ラーメンも食べて、満腹の旅となりましたよ。やっぱり旅って良いですね。

2015.November.15 Sun
真面目な文章 食育について

少し勉強した食育について、食についての自分の想いとともに、真面目に論文を書きました。
最近、自分が考えていることを文章にすることは大事なことなのだなと、やっと思ったりしています。自分の考えていることや思っていることは、大抵どこかの誰かも、その辺りのだれでも考えていることと思うのですが、自分の考えも毎日変わるし、それをあとで自分で見ると言うことが、なにより自分自信に言い聞かせていることなのだなと思います、なので、これは、自分に言っていることです。
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21世紀の食育

「食育」という言葉は、明治の軍事漢方医の石塚左玄が『通俗食物養生法』で使った造語です。「食は本なり、体は末なり、心はその末なり」と、心身の健康は食にあるとしました。しかし、明治以降は西欧の文化が広まり、社会のあり方も大きく変化してゆく中で、食育という言葉は浸透しませんでした。平成17年、行政により食育基本法が制定され、再び食育は注目されるようになります。それは、明治以降から平成までの間のめまぐるしい食事情の変化によって、逆に、あたりまえの存在であった食事の重要性が見直されるようになった、ということであると思います。食育基本法の目的は、「近年における国民の食生活をめぐる環境の変化に伴い、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむための食育を推進するこ とが緊要な課題となっていることにかんがみ、食育に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、食育に関する施策の基本 となる事項を定めることにより、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来にわたる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力ある社会 の実現に寄与することを目的とする。」とあります。では、現代における食育とは、どのようなことが考えられるのでしょうか。
 
 日本での食のあり方は、特に戦後の高度経済成長の中で大きく変化しました。家庭では核家族が増え、三世代での暮らしが減りました。三世代の暮らしの中では、自然と家族が多くなり、作り手も多く、食事の量や内容・時間も、核家族の食事よりも効率的で豊かだったと考えられます。素材では、国産のものが減り、大量生産による栄養価の低い食べ物や健康を害する恐れのある食べ物が広まりました。そしてさらに暮らしは変わり、少子化、共働き、老人や社会人の一人暮らしが増え、家族の人数は減り、家で生活する時間も減っています。そのような中で、豊かであった昔の暮らしの中の食事のあり方を目指し、食育をすすめることはとても困難なことであると思います。幸い、経済が変わる中で都合が良くなったこともあります。忙しく暮らす中で、料理に関わる時間は減りましたが、簡単に調理できたり、手軽に健康的な料理を手に入れることができるようになりました。外食という文化が増え、素材にこだわった店も増えてきました。最近では、中食、という総菜など料理を買い自宅で食べるというスタイルもできています。特に一人暮らしの家では、毎回一人分を作る手間と時間と材料費を考えるとその方が効率的で無駄がなく経済的でもある、とも考えられます。
おばあちゃんの味、母の手作りのものがなにより愛情もあり健康にも良いと言うことは理屈では理解していることですが、理想論では暮らしは成り立ちません。そもそも、今の母の世代が子供の頃に核家族で、料理を作らなかったり個食だった人は多いはずで、昔の食事のあり方がすでに過去のものになりつつあるのではないでしょうか。理想を言えば、国産で季節のものを取り入れた料理を家族が作り、家族で一緒に食べるということだと思うのですが、現代の家庭でそれが似合わなくなっていることが現実です。
 
 外国に行くと、食事のスタイルはさまざまだと実感します。中国では、朝食は屋台で簡単に済ませて仕事にいくというのが一般的の様です。朝に、お粥や点心などできたてで美味しく健康的なものが並んでいるのです。日本では屋台と言うと祭の時に並ぶイメージですが、中国では普段の生活の一部になっています。屋台で食べるので、家族ではなくお店の人と顔を合わせたり、常連の人と食事したりということも考えられます。ヨーロッパではお昼休みを長くとり、自宅に帰って家族で食事をする、という地域もあるそうです。急激な変化を続けて来た日本は、今これからの暮らし方を想像しながら、自分たちのスタイルを築いていく必要があると思います。時には、町のいつもの総菜屋で買う、御飯とみそ汁だけは作る、朝ごはんだけはしっかり作る。休みの日は家族で食事する機会を作る。一人暮らしの人は、地域の人や知人・気の知れた人と共に過ごせるような場所を作ることも大事です。そして、大事なことは作り手にもなってみるということ。料理は女性がするものというイメージが今でも強いですが、男女問わずひとりひとりが向き合うべきことだと思います。作ることで、買うことを考え、買うことで素材のことを考える。それが食全体を考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

 教育の機会について、子供は学校という学びの場があるので、そこで食育の機会を作ればこれから根付いていく可能性は大きいのですが、大人にどう知らせて行くかと言うことが大事な問題です。どれだけ子供に教育しても、実際に食事を作ったりその場を与えるのはほとんどの場合、大人です。しかし、忙しく時間のない大人は頭でわかっていてもついつい簡単に済ませてしまいがちです。食育が大事と考えながらも、それを崩すような誘惑が世間には溢れています。お金さえ払えば大抵のものが手に入る時代、お金では買えない、健康のこと、食を育む環境のこと、過ごす豊かな時間のこと、そういうことにより目を向けることが、今いちばん必要なことだと思えます。お金を使うということ、それはどんなものであっても、「それを指示します」という意志でもあります。毎日繰り返される食事にかけるお金の使い方で、食を取り巻く環境は変化するのではないでしょうか。食を家庭だけのこととは捉えず、地域、国全体のこととして大きな視野で考えて行く、そんなことがこれからの食育には必要なのではないかと考えています。

2015.November.01 Sun

先週から急に肌寒くなり、毛布や毛糸を引っ張りだしてくる日々です。本日は電気ストーブも着けました。石油もまた用意しなければいけません。もう少ししたら、ゆきやこんこん〜のトラック(石油の移動販売の車)がやってくるはず。。
秋だけど、スーパーで栗はまだみかけないような。百貨店にはあるのでしょうか。蕪ももう少ししてからでしょうか。柿はもうたくさん出ていますね。無花果も少し前から。ここのところ、毎日のお弁当を作る為の買い出しになっていて、どうも似たようなものを買ってしまいがちです。実は最近外で御飯することが増えていまして、良いような良くないような複雑なきもちでもあります。美味しいものが食べられてうれしいのですが、食費も重むし、すこし偏りがちになるような気もする。これは、自分のセレクトによるのですが。しかしながら作ってもらうものはやっぱり美味しくて、自分では作れない味だったりする訳で、やっぱり外でいろんなものを食べるのって大事よねとも思うのです。食欲もものすごいこのごろなので、余計に誘惑につられてしまうのでしょう。先日は数年ぶりに、京都の三条にある、びお亭にいきました。名前からして体にいいものを使われているのだとわかります。夜定食はボリュームたっぷりで、満足満足でした。テリーヌ、酢の物、揚げ物のメイン、御飯、みそ汁、香の物。外で食べるときはカウンターに座るのが好きなのですが(厨房が見えるので)びお亭でもお客さんいっぱいの中、運良くカウンターに案内していただき、作るのはひとりで切り盛りされているお母さんの様子が覗けて満足なのでした。
そして、ある日は、友人とふらっと入った北浜のイタリアンの料理店。ワインによくあうしっかりした味付けで、こちらは男性ひとりですべてされていて、なんともパワフルでした。細長い店は奥がテーブルで手前はカウンター。生ハムの固まりがどーんとおいてあったりして、生ハム食べたいねといっていたのですが、盛り合わせやらやら、数品頼んでおなかいっぱいになり、ワインも結構まわったのでたべられませんでした。ボルチー二のパスタも味がしっかりしていて美味しい。ボルチー二、買いに行かねば!と思いました。おみせの名前はこにし。きっとお店の方はこにしさんなのでしょう。自分の名前を店の名前にするのはすごい自信のあらわれだ、とわたしは思っています。私たちが出る頃には店はいっぱいになっていましたよ。
おいしいところといえば、たかはしもいいです。たかはしは、実店舗ではなく、たまに一夜のみで料理屋開店となるので、なかなかふらっとはいけないのですが、いつか実店舗になったらふらっといきたいと思える味です。玉造のBEYERで主に出現します。。だれもが美味しいとおもえる直球どまんなかな一品が並びますよ。もちろん店主は高橋さん。無口で黙々と働く料理人です。

最近しみじみ、美味しいというのは救いだな、と思います。疲れていても、(そうでなくても)美味しいと元気が出る。食事と言うのは死ぬまで続く訳なので、一年で1000回以上、おやつを入れるともっと、そんな機会があって、一回でも美味しいと思える回数が多いと、シンプルに嬉しい。
味の好みは人それぞれですし、食べ物のあり方については考えだすときりがありませんが、わたし的には、食べて美味しければ、良いのではないかと、美味しいと言うことに、食べると言うことに真剣に向き合っていれば良いのではないかとおもうのです。

本日は久しぶりに炊き込み御飯。大根と鶏のスープ。トーリさんの食事会でもこんなかんじのものをご用意すると思います。(その日の仕入れによる)我ながら、しみじみ美味しい。。

12月のイベントのお知らせ。
23日水曜日、櫻井美奈子さんと櫻井新也さんの器と木工の展覧会中に、器をつかった食事会を開催します。
耐熱容器を作るそうで、前から器欲しかったのでとっても楽しみです。詳しくは、またご案内しますが、人数が少ないと思うので気になる方はこちらまで。大阪府枚方市星丘 SEWING TABLE COFFEEでの開催となります。